私の自然葬・・・

お墓には入れないでくれ・・・・

 

2008年4月某日、数ヶ月前に医師から余命を宣告され、末期癌で入院し自分の死を悟った、私の父親が亡くなる前に病床で家族に残した言葉でした。


父親の希望は海に散骨をして欲しかったそうですが・・・家族の誰も海への散骨を本当に希望してるのか確認出来ないまま、突然他界してしまったので、どうして良いものか分からず、葬儀に来てくださった、お坊さんのお寺に約2年もの間、預けたままになってました。


家族で何度か相談を重ねて、2010年の1月頃に、やはり小さくても良いから、きちんと、お墓を用意してお墓に入れる事にしよう。。。

そう家族で決めて、元々の本家の、お墓に入れてもらおうと相談するも断れてしまったそうです。


そこで、長男の兄が少しでも安く良い場所をと・・・・忙しい仕事の合間を見つけては色々なお墓を探し、やっと東京都心部から離れた郊外の小さいが綺麗な立地も良い場所を見つけたとの報告を受けたのも自然葬の話を聞く少し前でした。

 

確か金額は350万円位だったと思います。

当時マンションを購入したばかりで大変だっただはずの兄。 

その兄が一人で、お金の工面もして購入直前の2010年4月に、自然葬と出会いました。

 

まさに、そんな時だったので余計に自然葬の話を聞いて素晴らしい!と私は思いました。

 

自然葬(生前葬)を、私の名前でして、自分の葬儀を生きてるうちに終わらせる。

金額も30万!兄が苦労して探した東京付近の格安の、お墓の1/10の金額だ・・・しかも、お墓ではない1回の供養で後は管理費も何もない。


希望が有れば、ご先祖の骨も一緒に入れて頂ける。

父も今は他界してご先祖様です。

何より、お墓が無いと言う事は、今後の維持管理費、お寺さんの供養、お墓の掃除など、今後の金銭的、精神的な負担も一切ない・・・そして、お墓には入れないでくれと他界した父の思いも叶うと思いました。

 

私の子孫も墓参りや墓の維持管理の事で悩まずに済む。

 

当時、私は自然力と出会い、当時の体験に参加し、この自然の力・・・これは本物だ!と確信し自分も自然の力に繋いで頂いたばかりでした。

 

初めての自然の力体験に一緒に参加してた母親も自然葬に大賛成で大喜びでした。

直ぐに他の家族にも相談すべく体験終了後に兄の家に行くと、予想通り兄は難色を示し、母親と言い合いになってしまいました。

 

兄が難色を示すのも無理ないよな・・・

大変な時期に忙しい仕事の合間を見つけては一生懸命、お墓を探し何百万という大金まで一人で工面してきて、さぁ~お墓を用意して親父をやっと、お墓に入れてあげれるぞ!

 

そんな矢先の出来事です。

兄にしたら寝耳に水。泣きっ面に蜂。百日の説法屁一つ。

そりゃぁ・・・怒るのも無理ないよな。

 

しかし、私には兄を自然葬に賛成させる妙な自信というか確信が有りました。

何故なら私には見えない未知の世界・・・そう99%の世界を動かせる力を使う事が出来るからです。

 

当然、ご先祖様も見えない未知の世界から、私と母を全面的に応援してくれるのは、お伝えで聞いて分かっていたからです。

 

何より私は、この自然の力を、自分自身の身体で体験し、自分でも使い、その力の凄まじさを知っていたからです。

 

その時、自分が兄に対して何と言ったか全く覚えてませんが、その後、兄が自然葬賛成に至るまでの短い間に、兄の仕事上のトラブルや体調の問題、人間関係上の問題など、自然力を使って浄化をして行くと、ビックリするような結果が楽しい位に次から次に出たのです。

 

程なくして(半月程)、兄も自然葬どころか、自然の力の伝授を繋いで頂くと言いだし自然葬へと・・・一気に話が進んだのです。

 

そうです。これで私には葬儀も、お墓も何にもいりません。

そして、2年もの間預けっぱなしだった父の骨と共に、ご先祖様も一緒にあげて頂きました。

 

おーちゃん!(父です)、この世に送り出して頂いてありがとうございます。

ご先祖の皆様・・・私まで命を繋いでくださって本当にありがとうございます。

 

頂いた命を大切に自分を大切に幸せを決めて生きていきますので安心して行ってください!

 

2010年5月22日・・・無事に私の名前で自然葬をさせて頂きました。

 

余談ですが・・・

 

自然葬に関して、私は特に兄を無理に説得したりする事はしませんでした。

 

私がしたのは、自然力を使って兄を助けただけです。

兄は信じられないような結果(私も驚きました)を自分で体験をして、これは本物だ・・・

恐らく、そう思ったんだと思います。

 

何故なら。。。その助けてる弟は家族・・いや一族の恥さらしと言われてた、超問題児で自分(兄)や家族に迷惑の限りを尽くしてきた、あの男だったんですから・・・(^^;)

 

その後・・・私の息子を除いて、私の母、兄、弟と全員、それぞれが自分の名前で自然葬をしました。

 

これで家族の誰がいつ死んでも葬儀も、お墓もいりません。

軽トラと棺が有れば大丈夫です。

 

人はいつ死ぬか誰にも分かりません。

しかし生まれた瞬間から死に向かい必ず死にます。

 

死んだ時に誰にも迷惑をかけない。

 

そして、ジメジメしたお墓ではなく大地に抱かれて自然界にお借りしていた肉体を土に還せる・・・最高に素敵だと私は思います。

 

そんな私の自然葬でした・・・